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ちきんこんそめ

宝塚雪組全国ツアー「黒い瞳/ROCK ON!」北九州公演 感想①

■宝塚雪組「黒い瞳/ROCK ON!」 
■日時 2011年5月12日 14:00開演
■場所 北九州ソレイユホール T列23番
■出演 音月桂、舞羽美海、未涼亜希 ほか


もずくが中学のときに
友達が「黒い瞳」のビデオを貸してくれて
それをダビングして毎日毎日あほみたいに見てたなぁ。
台詞も歌も完璧に覚えてますよ。

その「黒い瞳」を生で観れるってんだからこれはたまらん。

初演の月組の「黒い瞳」が大好きだから
比較してしまって楽しめなかったらどうしようと
自分に不安を抱きつつ行ってまいりました。

感想、すっごい長いです(笑)

オープニングの曲を聴いただけで懐かしさで鳥肌。

「生だ!生の黒い瞳だー!ビデオと一緒だー!ぎゃー!」
と、内心大騒ぎでした。

貴族の陸軍少尉のニコライは
任務先のベロゴールスク要塞へ向かう途中で
吹雪に見舞われ道に迷う。

遭難したニコライを助ける雪の妖精に舞羽美海。
ちっちゃい!かわいい!ダンスうまっ!
手と手でこう、シャンシャンってするのがかわいい。
このときに雪の妖精に惹かれるニコライが
のちのマーシャに一目ぼれするニコライへの伏線なのだな。
「黒い瞳」は演出も大好きだ。

で、凍えて死にそうなところを
のちに敵となるプガチョフに助けられます。
このプガチョフがこの物語のキーパーソンで
本質的なニコライの相手役でもあり、
初演の紫吹淳が超好演で怪演(笑)だったので
今回どんな方が演じるんだろうと
ドキドキソワソワと心配していたのですが

雪組プガチョフ

超声がいいんですケド!!!

うわー!初演に勝るとも劣らぬ重低音ボイス!
歌うまっ!声聞き取りやすっ!すげぇ迫力!
なんて読むのか知らんけど未涼さんすげぇ!(おい)
なんかいらん心配しててすいませんでした。

反対にニコライ役の音月さんは声がちょっと聞き取りにくいかな。
というかトリオの3人組の声も聞き取り辛いし
わりと登場人物の声がみんな聞き取り辛い(爆)
ソレイユホールの音響の悪さはあいかわらずだ(涙)

しかし、音月桂さん美しいなー。
立ち姿が絵になる。
都会に憧れている純真な青年で
初演の真琴つばささんよりももっと少年ぽさが残る感じ。
かーわゆー(* ´∀`*)

助けてもらったお礼にと
プガチョフにうさぎの外套をあげるニコライ。
この一着の外套がその後のニコライの運命を大きく変えます。
伏線うまうま。

ベロゴールスク要塞へ到着したニコライ。
おーう、この緊張感のないあほな田舎感大好き。
要塞の副官が糸巻きの手伝いしてるのがすごい好きだ。
ここで一気にいろんなキャラクターが登場するので
初見だと人物を把握するのが大変だろうなと再認識。
ビデオだとアップにしてくれるし下に名前が出るからなぁ。

そしてニコライとマーシャが出会う。
宝塚らしくいきなり相思相愛に(笑)
マーシャのことが好きなシブァーブリンが
舞台の端で二人を睨んでいるのがいとおしい(笑)

そんな感じでニコライがマーシャと田舎でランランしている間
我らがプガチョフはロシアの女帝エカテリーナに
反乱を起こすべくコサック兵を集めていた。

コサックダンスキターーー!!!

もうこのシーンが大好きで大好きで。
謝珠栄さんの振付けほんと最高!!!
あの棒で床をダンダンする振付けかっこいいよね。
あんまり強く叩くから舞台の床が心配になったもずく(笑)
雪組さんって群舞がすごく上手いね。
歌も上手いしダンスもすごく上手い!
このシーンほんとかっこいい!

そしてコサックの脇役たちの名前が言える自分に笑いが。
トマーノフとかザルービンとか好きだったなぁ。
当時は大空祐飛さんと成瀬こうきさんな。
初演のイメージ強すぎてすみません。

で、再登場したプガチョフがかっけええええ!!!!
やっぱこの赤い衣装かっけえええええ!
つか、未涼さんカリスマすげえええ!
歌うめえええええええ!

睨みあうプガチョフとエカテリーナ。

コサックの大将となったプガチョフの力は
やがてニコライのいるベロゴールスクまで及ぶ。

そんなニコライはマーシャのことで
シブァーブリンと決闘中(笑)
ニコライに勝機があったのに
彼の従僕のサヴェーリィチが現れたことで
隙を突かれてシブァーブリンに肩をメッタ斬りに。

しかしこのシーン、


サヴェーリィチ「若旦那ぁ!」

ニコライ「ん?(・ω・ )クルリ」


シブァーブリンに肩ざくり!

ニコライ「うああああ!(≧д≦)」


ちょ、ニコライ、おまっ・・・!

ここで笑ったのはもずくだけですか?そうですか。
呼ばれてめっちゃ普通に「ん?」って!(笑)
そら刺されるよ!だってめっちゃ油断してたもん!
音月ニコライは絶対に天然入ってると思う(笑)
いやかわいい。かわいいよ音月ニコライ(*´∀`*)

傷ついたニコライを看病するマーシャ。
ニコライ直球プロポーズ「結婚したい(≧д≦)」
しぶるマーシャ。
実はマーシャはコサックの生まれ。
だから結婚出来ない、と。
ニコライ、「そんなの関係ねぇ!」
(注:言っていません)

二人抱き合ってキス。

めでたしめでたし。


ではなく、
ついにベロゴールスク要塞にプガチョフの手が。
ここでの戦闘シーンがかっこいい!
振り付けが謝珠栄で、音楽が高橋城って
黒い瞳のスタッフがマジで神。

しかしニコライたちの攻防も空しく要塞は陥落。
政府軍の軍人たちは次々と処刑されます。
ここ、小説で読むと死体の描写とか生々しいんだよな・・・。
ミロノフ大尉・・・(;ω;)
シブァーブリンはちゃっかり裏切って反乱軍に。
このスネ夫め(笑)

でもニコライだけは殺されない。
だって主人公だから
プガチョフとニコライが再会。
ウサギの外套の恩義を返したいと
プガチョフはニコライを釈放する。

ここで忠誠のキスはしないけど握手はするニコライが好き。
男同士の友情の芽生え始めっていいよね。
あとプガチョフの「はっはっは」の笑い方が好きです。
未涼さんやっぱ声いいわー。

助かりはしたけどマーシャがまだ敵の陣地に。
ニコライはオレンブルグへ救援を求めるが却下。
再び敵の陣地となったベロゴールスクへと突入するニコライ。

またもや捕まりプガチョフの元へ。

さっきプガチョフと別れてからここまで観客的な体感時間で10分。

再会はやっ! (笑)

初演のときからニコライってちょっとアホかもしれないと
思う瞬間なんだけど、まぁ支援がないんだから
たしかに突入以外に方法はないよね。

このプガチョフが女をはべらせて
宴会してるシーンがまた好きさ。
ニコライが捕まったもんだから
宴がお開きになっちゃって
踊り子の女に甘えられたときに
未涼プガチョフがこう、踊り子の顎をつかんで
「またあとでな」って小さく言ったのが超絶エロい。
あとでなにをする気だこのやろー(だまれ)

ニコライの恋人のマーシャが
シブァーブリンに連れ去られたことを知って
「けしからんヤツだ!」と激怒するプガチョフ。

プガチョフ「そんなの、俺が結婚でもなんでもさせてやる!」

プガチョフ「俺がさせてやりたいんだ」


プガチョフ良い人っ・・・(*´д`*)キュン


つか、プガチョフ、ニコライ好きすぎだろ(笑)

そしてプガチョフはニコライを連れて
シヴァーブリンの屋敷へ向かう。

来ました。
「黒い瞳」の随一の名シーン。
雪上のソリ。

敵同士でありながらも友情を感じ合っている
男同士の熱い語り合いのシーン。
音楽がタンバリンの音だけってのがすごくいい。
惜しむらくは音月さんの演技が少し軽いことか。
シーンは重いのに声が軽くて流れてしまう。
惜しい!これは惜しい!
もっと目線を絡めて間を飲み込んでくれー!(個人的意見)

しかしここでの歌の掛け合いはすんばらしい。
初演と少し歌詞が変わってたね。
なによりビデオでは二人のアップがメインだったので
ストーリーテラーのトリオの3人が見えなかったのです。
この3人のダンスが見れてよかった。
ソロで踊っていたのかぁ。すごくいい。
このシーンが開幕してから一番大きな拍手だったのが嬉しい。

そしてシブァーブリン宅に到着。
シブァーブリンがプガチョフにふるぼっこにされて
無事にマーシャを救出。
プガチョフに別れを告げて
やっとめでたしめでたし。


と思いきや

女帝エカテリーナがついに本気を出します。
ロシア中の軍を集め、プガチョフを追い詰めます。
ここでプガチョフの首に懸賞金をかけたのは得策ですよね。
これで敵の中に裏切り者がでるはずですから。
当時中学生だったもずくも
エカテリーナすげー、と思った記憶があります。

プガチョフの危機を知ったニコライは
再び戦場へと戻ります。
この流れがほんっとすばらしい。
泣いて行かないでとすがる女性を振り切って
敵であり、友人でもある男の最後を見守るため
戦場へと戻るニコライはかっこよすぎる。
この最後の戦闘のシーンが最高です。
政府軍に圧され倒れるコサック。
賞金に目がくらみ仲間を裏切るコサック。
そして裏切っても殺されるコサック。
死体が積みあがっていく中で
切り結ぶニコライとプガチョフ。

あ、熱い!!!
展開が熱すぎる!

個人的に未涼さんが掌で剣をくるくる回す仕草が好きだ!

そしてついに政府軍に捕らえられるプガチョフ。
さらに何故かニコライまで捕らえられてしまいます。

プガチョフと仲良くしすぎてスパイの容疑をかけられたのです。

そうして今度はマーシャのターン。
ニコライの嫌疑を解くため
エカテリーナに直談判しようと首都ペテルブルグへ。
「黒い瞳」のなにがすごいって
もちろん音楽や振り付けや衣装が素晴らしいのもあるけど
「ニコライ」「プガチョフ」「マーシャ」の
それぞれ3人がきちんと主人公になってるとこですよね。
宝塚で主演男役以外でここまでヒロインや2番手が
物語を動かすことって実はそうそうないですよね。
脚本と演出の良さも「黒い瞳」の強みだと思う。

このマーシャがペテルブルグまでの長い旅路を
表現するダンスがもう超っっっ絶綺麗!!!
ヴェールを何枚も使った幻想的なシーン。
やっぱり曲もいいしね。高橋城さん大好き!
つか、舞羽さんマジでかわいいな。
泣きそうな顔がたまらん(この変態め)

で、女帝エカテリーナが
愛する人を一心に思うマーシャに
気持ちを動かされるシーンへと移るのですが

ここでハプニング発生。

もずくの横に座っていた2人組みのおばあちゃんが

ビニールをガサガサいわせる

水筒と紙コップを取り出す

注いで、飲む

ビニールからお菓子を取り出して食べる

そして喋る



あー

二人とも今すぐ

体育館裏に来い( ゚ д ゚ )



90歳くらいのおばあちゃんに
あやうくマジ切れしてしまうところでした。
ああああどうなの?注意すべきだった!?
個人的にはしたかったけど!でも見た目的には
すごい感じよさそうなおばあちゃんなんだけど!
でもマナーがぜんぜんなってねぇえええ!
あなたのような人生の大先輩がなぜ!?
つか、なんで紙コップ持ってんだよ!
ピクニックじゃねぇんだよ!
しかも飲み干したあとコップ落とすな!
しゃがんで探すな!
休憩中になって明るくなってから探せ!
菓子食うな!家でテレビ見てんじゃないんだから!

ちょ、

もおおおおおお!!!

_l ̄l○

もずくがおばあちゃんに弱いことを知っての狼藉なのか・・・。
そりゃ口の中が乾くのは分かるから(お年寄りは特にね)
飴をそっと舐めるくらいは見て見ぬ振りします。
水だって喉が痛いときとかそっとペットボトルで飲むとかさ。
そういう周りへの配慮とか、気遣いってあるじゃないかー!!!

隣のおばあちゃんが落とした紙コップの行方を気にしてたら
舞台ではニコライが釈放されるところでした。

あれ・・・
マーシャとエカテリーナいつ終わった・・・?

最終兵器おばあちゃんズに邪魔されつつも
なんとか、ニコライとプガチョフの最後はしっかりと見たゾ。
縛られて石を投げつけられながも
ニコライを見て不敵に笑うプガチョフはほんとかっこいい。
兵士に「早く歩け」と言われて
「うるせえ!!!」と返したときの迫力すごかった。
ほんとプガチョフ役が未涼さんでよかった。
すばらしいお声の持ち主だ。
ここ、初演の紫吹プガチョフは兵士にわざとぶつかるのですが
未涼プガチョフはぶつからないのですねー。
プガチョフを見送る音月さんもいい。
男同士が余計な言葉を掛け合わないのってすごくいい。
プガチョフの最後の言葉の「じゃあな、先生」が大好き。

そしてラストシーン。

マーシャとニコライの遠心力ダンス(笑)

いや、ここで二人を見守る雪の妖精をよく見ると
プガチョフや死んでいったコサックたちがいるんですよね。
やべぇ、なにその演出。泣ける。
隅々まで抜かりのないすばらしい作品です。
なんか雪組の感想っつか、普通に黒い瞳の感想ですみません。
ほんとに好きな作品だったんでみっちり書けて幸せでした。

書きすぎて長くなったのでショー「ROCK ON!」は
またあとで書いて上げたいと思います。
そしてショーでもおばあちゃんズがやってくれました・・・。
詳細はまたのちほど。
by hiziki921 | 2011-05-13 01:23 | 芝居の感想文
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福岡在住管理人もずくの芝居に関する一人言(ネタバレ)と日々の呟きです。

by hiziki921
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