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ちきんこんそめ

映画 『探偵はBARにいる』 感想 注:ネタバレあり




最後のオチ読めた!(笑)


原作を読まずに行ったので
ミステリーを期待していたのですが
これは謎解きを期待してはいけんかったですね。

主人公大泉洋演じる探偵が
情報の聞き込み&殴りこみで物語を進めていくのが
もうめっちゃごり押しでステキ(笑)

とにかくもずくは探偵が仕入れた情報の処理と
人間関係の把握に脳みそ使ってたなぁ。

そして分かった。
これは登場人物の魅力を楽しむ映画なんだね。

作風は少し古めの懐かしい描写。
ハードボイルドでありつつも
ユーモアと遊び心も満載。
血飛沫飛びまくりのバイオレンス。
そしてエロ、アクションもあり、
でも最後は切ない。

贅沢な大人の娯楽映画って感じですねぇ。

なによりとにかく大泉さんがいい!
きっとみんな褒めるから褒めたくないんだけど(おい)
これはなんて素敵な探偵だろう。

強いのか弱いのか
バカなのか頭いいのか分からないな!(笑)
ボケも突っ込みもさらにはノリ突っ込みも出来ます!
序盤の相棒高田への怒涛の突っ込みは笑ったなぁ。
コメディからシリアスへの切り替えがほんとに上手。
つか、シリアスのときの格好よさがハンパねぇ!
個人的にときめいたのは
最後、電車の中で沙織の元へ向かう途中
もう間に合わないと分かっているのに
「スピードあげてくれぇっ!」
と、電車の窓を殴って座り込むとこ。
こういう感情を搾り出すとこすごく格好いい。
でも脚本的に全編通して沙織の
使いっぱしりになってしまってたのが惜しいかったな。
こう、映画が探偵の目線で進んでいくのを逆手にとって
大逆転を起こして観客を驚かせて欲しかった。
ああ、でもこのやるせない終わりが
大人の映画の醍醐味ってもんなんでしょうね。
それでも、探偵の日常は普通に続いて
今日も今日とて依頼人からの仕事をこなすのだ、みたいなね。
ラストのギャグ調でのエンドロールがとてもよかった。

その大泉洋さん演じる探偵の相棒の高田がめっちゃ面白い。
松田龍平さんのあのマイペースでマイウェイなとこたまらん。
真顔でぼそっと面白いこと言いまくるんですよ。
なに考えてるか分かんなくていつも眠そうなのに
これがもうめちゃくちゃ強い。
空手の師範代というだけでは説明つかない強さ。
大の男が一人、空中を吹っ飛んでたよ(笑)
カメラワークの大迫力な撮り方も手伝い
探偵がピンチのときに高田が来たら
「もう大丈夫だ」という安心感が始終あった。
この二人の連帯感がほんと良くて
「友達」でも「仲間」でもなく
「相棒」というのがほんとにしっくりくる。
探偵が奥歯折られて高田も鎖骨を折られたのに
二人で大爆笑するとこが
「あー、こいつらイカれてるわぁ」って思えて好きです。
あの危ないことをやり慣れてる感がすばらしい。

あとなんといっても高田のおんぼろ車(笑)
なにあれ!あの車超かわいい!ミニカー欲しい!

高田が車をすごく大事にしてて
探偵の車への暴言を許さず
二人して車に謝ってるとこ笑った!
ピンチなのに(笑)
車の屋根の上に座ってる探偵に
「降りろよ~」とか言って雪玉をぶつける高田かわいいw

松田龍平さんを初めてかわいいと思ったよ!
こういう役いいなぁ。

で、今回超ヒットしたのが
敵の幹部、加藤役の高嶋政伸さん!

もう、すっごいきもい(笑)

なにあれ!きもい!変態!
やばい!すっごい格好いい!
一緒に行った友達に同意を求めたら
なんで気持ち悪いのに格好いいと思うんだと言われた。
そーかそーか、
友達にはあのきも格好良さが分からんのだな。
ガムの噛み方汚いとことか舌ピアスとか
人殺すときめちゃくちゃ楽しそうに笑うとことか
探偵に言われたとおり待ち合わせの目印に
マンガ雑誌を真顔で高々と掲げて来るとことか
撃たれて死ぬときの吐血からげっぷまで
いちいちツボにはまるんだけどなぁ。
ああ、たまらん。きもい。格好いい。好き。
ていうか、化けすぎてて最初高嶋さんだって気付かなかった(爆)
こういう役は絶対に楽しいだろうなぁ。
高嶋さんの変態役希望です(笑)

そしてヒロインの小雪さん。

も、すっごい綺麗!!!

なぜだかあんまりいい評価を聞かないんだけどなぜだ。
いや、ほんっとお綺麗っすよ!
こう、ミステリアスで薄幸そうで、男が惹かれるタイプの女性。
もうね、この映画ってメインの女性がこの人しかいないから
依頼人のコンドウキョウコと沙織が同一人物というオチは
正直、最初の方で予測つきます。
まぁ、それはそれでいいのです。
見所は沙織が事件の元凶だと推測した探偵に
ピストルを突きつけられたときの小雪さんの表情。
殺されそうになっている恐怖など微塵もなく
死んだ夫の話を聞いて涙を流すところがすごい。
あんな表情されたら
絶対この人はシロだと観客実感しますよって(笑)

この方の笑っているのに
困っているように見える表情が好きです。
最後、佐織が復讐を果たすときの顔に注目、
笑っているようにも見える。でも泣いてるようにも見える。
この表情が出来る女優さんあんまりいないような気がする。
なんとも儚いですなぁ。

ほかにもオカマや宗教家やヤクザや
やたらと探偵に色目を使う女の子など
ほんっとに濃いキャラクター揃いで
人が動くのを見ていて楽しい映画。
あと、カメラワークが好きです。
大泉さんがものすごくよく走るんですけど
そこをひたすら真横に撮り続けて
夜の街を駆け抜けるシーンとかわくわくした!

それにしてもこれ、
札幌の人たちはどんな感じで見るんだろうなぁ。
ぜったい嬉しいだろうなぁ。
主演大泉さんだし(笑)

ちなみに前売り券の特典の
コースター&タンブラーは
入手出来なかったもずくです・・・。
けっ(笑)
by hiziki921 | 2011-09-15 02:20 | 映画
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福岡在住管理人もずくの芝居に関する一人言(ネタバレ)と日々の呟きです。

by hiziki921
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