ちきんこんそめ

崩壊シリーズ第2弾!



■~崩壊シリーズ~ 『リメンバーミー』
■日時 2017年5月13日(土)~5月14日(日)
■会場 都久志会館
■作・演出 オークラ
■出演 山崎樹範/松下洸平/味方良介/上地春奈
     大水洋介(ラバーガール)/伊藤裕一/彩吹真央/梶原善


シリーズ第2弾となる本作は、新作オリジナルストーリー描き下ろし!
史上最低最悪の公演『九条丸家の殺人事件』から1年。
ほぼ活動停止状態だった劇団 "荻窪遊々演劇社" の素人集団が再集結!



またしても崩壊!?


これは嬉しい。
本気で嬉しい。
去年何の気なしに観に行って
もー、めちゃくちゃ面白かったんですよね。

崩壊シリーズというからには
パートⅡがあるだろうと思ってはいましたが
予想外に早かったのとあらすじを拝見したかぎり
完全に前作の続編のお話でさらに嬉しい。

またおもしろ可愛い善さんに会えるーヽ(´▽`)ノワーイ
そして前回ではまった伊藤裕一さんですよ!
この方のお芝居を観たいと思いつつ
結局去年は念願叶わずだったので
まさか同じシリーズの同じ役で観られるとは!

しかも福岡公演が千秋楽っちゅーことで
ほんと嬉しいんですけど
会場の都久志会館ってどこ!?ってなりまして(笑)
調べたら去年の西鉄ホールよりもキャパの大きな会場で
初演公演の成功と人気のほどがうかがえる。

こうやって芝居が続いていくのっていいよねー。
あれほんっと面白かったもんなー。

福岡の前に東京・大阪・愛知でも公演があるので
初演が未見という方もぜひ行っていただきたい!
続編だけどそこ気にしなくても
絶対に面白い作りにしてくれてると信じている!

はあ~、楽しみじゃ~(*´∀`*)
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# by hiziki921 | 2017-01-26 22:37 | 芝居のひとりごと | Comments(1)

カジャラ#2 『裸の王様』

■コントマンシップ カジャラ #2『裸の王様』
■作・演出 小林賢太郎
■出演者 久ヶ沢徹 / 竹井亮介 / 菅原永二 / 辻本耕志 / 小林賢太郎

■東京公演
日程 2017年3月15日(水)~28日(火)
会場 天王洲 銀河劇場

■豊橋公演
日程 2017年4月1日(土)~3日(月)
会場 穂の国とよはし芸術劇場プラット 主ホール

■大阪公演
日程 2017年4月8日(土)~16日(日)
会場 サンケイホールブリーゼ

■東京公演
日程 2017年4月25日(火)~5月3日(水・祝)
会場 日経ホール

■静岡公演
日程 2017年5月9日(火)~5月10日(水)
会場 静岡県コンベンションアーツセンター中ホール


カジャラ第2弾キターーーーッ!!!


ありがとうございます!!!
思ったよりも早い第2弾ありがとうございます!!!

てゆーか、


メンバーの安定感(笑)


いや、小林さん
このメンバーのこと好きすぎだろ!
そりゃもずくも好きだけどさ!
でもさすがに好きすぎだろ!(笑)

もうタイトル見た瞬間、
上半身裸のアニキが仁王立ちしてる画が浮かんで
今日一日ずっとニヤニヤしてました(笑)

そして前回に引き続き福岡公演がないので
もずくは大阪公演に参加させていただきます。
チケット取り頑張るべー!
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# by hiziki921 | 2017-01-08 02:47 | 芝居のひとりごと | Comments(0)

ラーメンズコント100本無料公開!!!

明けましておめでとうございます。
新年早々からお腹を壊して
もんどりうってるもずくですごきげんよう。

いや、そんなことはどうでもいいのです。
もずくのお腹の状態なんてどうでもいい。

そんなことよりこれですよ!
これこれ!


2017年1月1日、
ラーメンズのコント100本YouTubeにて無料公開。



なお、これによる広告収入は、
日本赤十字社を通じ、各地での災害復興に役立てられます。

ちょ、
小林さん新年早々かっけえええぇぇぇ!!!

映像ソフト化されているコント映像100本すべて配信!

えー、ちょ、
これもうラーメンズで正月過ごすしかないやつ!
ラーメンズをまだ観たことがないという方、今がチャンス!

ああ、でも初期の作品には
下ネタだったりオチが謎な不条理ものが多くあるので
最近の文学的な小林さんから遡るという方はご注意(笑)

初めて見るのとしたらどれがお勧めなんだろう。

気持ちとしてはやっぱり
初期の作品から順に見ていって欲しくて
その中では『アリス』がお勧めかなぁ。
言葉遊びはもちろん、
「日本語学校」シリーズも入ってるし、
小林さんお得意のパペット捌きも堪能できます。
「後藤を待ちながら」「バニー部」「イモムシ」、お勧めです!

で、「バニー部」見たら「バニーボーイ」も見て欲しくて
そしたらバニーボーイが収録されてる『CLASSIC』は
全部見て欲しくて、見終わった暁には
「帝王閣ホテル応援歌」をもずくと一緒に歌おう!(キリッ)

で、『TEXT』の「銀河鉄道の夜のような夜」がもうねぇ・・・、
ラーメンズと宮沢賢治両方好きなもずくのための作品というか、
もし、そういう方がいたら絶対に見るべき作品。
「コント」というジャンルでここまで
心がきゅっとなることってあるでしょうか。

ああああ、
ラーメンズ好きいいぃぃぃ。
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# by hiziki921 | 2017-01-02 04:59 | 芝居のひとりごと | Comments(0)

2016年観劇のまとめ

こんばんは!
つい先ほど仕事を終えて帰って参りました。
間に合ったー! ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡≡≡ズサーッ
今年のまとめをせねば2016年を終えられぬ!


■2016年1月10日(日)
小林賢太郎演劇作品『うるう』
北九州芸術劇場 中ホール 2階席C列12番

■2016年1月10日(日)
小林賢太郎演劇作品『うるう』
北九州芸術劇場 中ホール 1階席K列21番

■2016年2月6日(土)
ミュージカル『DNA-SHARAKU』
キャナルシティ劇場 2階I席26番

■2016年3月11日(金)
地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14
『The Love Bugs』

福岡サンパレス 2階3列1番

■2016年4月1日(金)
NODA・MAP 第20回公演『逆鱗』
北九州芸術劇場 大ホール 1階O列14番

■2016年4月5日(火)
スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』
博多座 2階席F席47番

■2016年4月15日(金)
スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』
博多座 1階C席46番

■2016年4月30日(土) 
~崩壊シリーズ~『九条丸家の殺人事件』
イムズホール 8列7番

■2016年5月14日(土) 
ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』
福岡市民会館大 ホール 23列36番

■2016年5月14日(土)
劇団四季 ミュージカル『美女と野獣』
キャナルシティ劇場 1階K席35番

■2016年5月15日(日)
2016年劇団☆新感線春興行
いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯』

北九州芸術劇場 大ホール 1階D席13番

■2016年5月16日(月)
2016年劇団☆新感線春興行
いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯』

北九州芸術劇場 大ホール 1階K席14番

■2016年7月17日(日)
ラッパ屋 第42回公演『筋書ナシコ』
北九州芸術劇場 中劇場 1階D列20番

■2016年8月3日(水)
小林賢太郎新作コント公演
KAJALLA♯1 『大人たるもの』

サンケイホールブリーゼ 2階2D列10番

■2016年8月18日(木)
ミュージカル『エリザベート』
博多座 1階席H列54番

■2016年8月27日(土)
『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』
北九州芸術劇場 中劇場 1階K列9番

■2016年9月20日(火)
muro式.9.5 『答え』
大濠公園能楽堂 Aブロック脇正面キ列12番

■2016年10月2日(日) 
ヨーロッパ企画第35回公演
『来てけつかるべき新世界』

西鉄ホール H列13番

■2016年10月25日(火)
2016年劇団☆新感線夏秋興行SHINKANSEN☆RX
『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』

フェスティバルホール 3階5列9番

■2016年11月12日(土) 
TEAM NACSアニバーサリーイヤーイベント
『TEAM NACS XX(twenty)』 

福岡サンパレス 3階11列15番

■2016年11月23日(水)
阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』
キャナルシティ劇場


以上18作品、21回観劇。
NACSXXは作品としてあげていいものか迷いますが
朗読劇もあったしエンターテイメントということでまぁいいかな。

今年はもずく過去最多の観劇数となりました。
真の演劇好きさんは30回とか50回とか
余裕で行かれる方もいらっしゃるので
客観的に見れば大したことない数字ですが
もずくからすればけっこう凄いことなんですよ。
今年は面白い芝居ばっかりだったもんなー。
(辛口コメントもしたけれど(笑))


芝居にランキングを付けるのは
ナンセンスだとは思いますが
あえて一つ選ぶとしたら
スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』ですね。

ほんとに新しい境地を見たもの。
初の歌舞伎でまさかあんなに
ヒートアップするなんて誰が思ったでしょう。
マジで最高に楽しかった!!
来年の再演が本気で待ち遠しいなぁ。

で、次に頭に思い浮かんだのは
『逆鱗』
初めて生で観た野田地図に打ちのめされた。
美しいファンタジーの世界が
一瞬で意味を変えてもずくを深海に引きずり込んだ。
あの息苦しさ。切なさ。
あれは絶対に忘れられない感覚。
野田さんはいつももずくにトラウマを植え付けるから嫌い(笑)
でもどうしてだかいとおしくなるあの気持ちはほんとに不思議。

あとねー、
初めてのヨーロッパ企画もすごい良かったし
九条丸家の殺人もすっごく面白かったし
最後に観た阿佐ヶ谷スパイダースなんてもう最高だった。

「うるう」はね、初演の時点で好きで好きで好き過ぎて
もずくの中で殿堂入りしているのでランク外(笑)

新感線は言わずもがな。
(あえてどっちかというと乱鶯の方が好きかなぁ)

なんてね、
やっぱり一つなんて選べないわけです。

後半、ちょっと失速してしまった当ブログですが
2017年もマイペースに好きなお芝居を観て参ります。
毎日いろんな人が来てくださっているようで
本当にありがたいやら申し訳ないやら。
来年もなにとぞよろしくお願いいたします(ペコリ)
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# by hiziki921 | 2016-12-31 23:35 | 芝居のひとりごと | Comments(0)

阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』  福岡公演 感想

どうも!
すっかり年末ですね!

今日は朝からずーっと雨だったんですけど、
相合傘してる高校生カップルの
傘を持ってる男の子の右肩が雨に打たれているのを見て
きゅんきゅんときめいていたもずくですごきげんよう。
あーゆーこと当たり前に出来る男の子って格好いいなー。

まぁ
それはそれとして、
もずくが2016年最後に観たお芝居の話でもしようか。


■阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』
■日時 2016年11月23日(水)
■会場 キャナルシティ劇場
■作・演出 長塚圭史
■出演 池田成志/中村まこと/松村武/池田鉄洋
    富岡晃一郎/北浦愛/中山祐一朗/伊達暁/長塚圭史


えー、
阿佐ヶ谷スパイダースが福岡に来るってんで、
一切の迷いなくチケットを取るに至ったんですが
東京で開幕してからもずくの耳に入ってくる情報と言えば

グロい

えげつない

怖い

気持ち悪い

と言ったワードのオンパレード。
これにはもずく、さすがにびびりました。
昔、初めて見た野田秀樹で
野田秀樹恐怖症になったことあるけど
初めて見る阿佐ヶ谷スパイダースで
長塚圭史恐怖症になっちゃうやつか?
大丈夫かもずく。

そんな感じで
めちゃくちゃ心配しつつ行って来た
初・阿佐ヶ谷スパイダース、


もおおおおお!!!
すっっっごい良かった!!!
最高だった・・・っ!


確かに実に精神を抉ってくるお話ではあるんですが
とにかく役者陣がすんばらしい!!!
笑いどころもたくさんあって
お話が進むにつれじわじわ狂気が場を支配していく中、
それでも笑いは起き続けてて、それが異常であり快感。
あの異常な空気に客席が飲まれていくの凄い面白かった。
ただ、視覚的に相当グロいシーンがあるので
単純にスプラッタが駄目って方にはお勧めできないなぁ。

さて、
物語の舞台は雪積もる北国。
閉鎖されたリンゴ農園の事務所で朝の9時から5時まで
やることもなくただただ時間を潰す男たち。

農園の社長、茅ケ崎さん(中村まこと)。
従業員の夏目(池田成志)。
同じく従業員前田望(中山祐一郎)。
アルバイトの佐藤豊蜜(池田鉄洋)。

風邪っぴきの豊蜜は事務所に普通に寝泊りするし
気性の荒い夏目は生真面目な前田と喧嘩ばかり。
「いつまでこうしている気なんだ」
と茅ケ崎さんに問い詰める夏目。
この中村さん演じる茅ケ崎さんが
実に温厚で天然な可愛いおじさんで。


茅ケ崎
「今はこうして苦いリンゴの味を思い浮かべる時期なんです。
そうしていれば、本物のリンゴになるかもしれない」

夏目
「じゃあ、思い浮かべていれば
死んだ奥さんと娘さんもかえってくるんですか」

どうやら茅ケ崎さんは
過去に交通事故で奥さんと娘さんを亡くしているよう。
しかも犯人はまだ捕まっていないとのこと。
ほうほう。

しかし、「とてつもなく苦いリンゴ」なんて
作ってもまず需要はないだろうなぁ。

そしてまた夏目と前田が喧嘩を始めたところに
飛び込んでくる一人の女性。
豊蜜の妹の涼(北浦愛)です。

豊蜜の実家は農家なのですが
規制されている濃度の強い農薬を使用しているため
農協から責められ追われているのです。

そこに豊蜜と涼の兄、
蜜雄が涼を連れ戻しにやってきます。

佐藤兄弟と農協のいざこざに巻き込まれる
なんの関係もないリンゴ農園の男たち(笑)

あのー、
もずくの実家も昔、農業をやっていたので言うんですけど、
実際の農協さんはガラス窓割ったり物を投げたりしませんからね?
あしからず(笑)

蜜雄の言う
「強い農薬も使わねぇでどうやって広い農場やっていくだ」
っていうのも、もう痛いくらい分かるんで辛い。
虫食いの野菜は買ってもらえない。
でも農薬を使ってもみんな買ってくれない。
人を雇うって手もあるけど元手がかかるしねぇ・・・、
でもだからって農協の規約は破っちゃだめなんですけどね。
これって農家目線で見るとものすごいリアルなテーマ。

脱線しました。
もずくはこういうところあるからだめだね。

しかし、タダでは起き上がらないのが夏目。
事務所を壊された損害賠償を蜜雄に請求し、
農協にまで脅しをかけてお金をむしり取る外道っぷり(笑)
でもそれもこれもすべては農園を立て直すため。
性格に問題はありますが何気に茅ケ崎さんに尽くす男、夏目。

もう一人の従業員である前田も
茅ケ崎さんのことをとても慕っていて
じつはこっそりリンゴの苗を一人で育てていました。
しかし、涼の彼氏である河口満寿夫が
この苗をぐちゃぐちゃにしてしまったことで大激怒。

満寿夫の腹に鎌を突き刺す、豊蜜。
これ、激怒してる前田ではなくて、
前田の努力を知っていた豊蜜が
静かに怒りながら鎌を突き刺すってのが凄い。
満寿夫だけでなく一瞬お客さんも「え?」ってなったもんね。

しかもこの満寿夫、涼の彼氏だけど
涼は前田の弟くんと付き合っているので正確には浮気になります。

さらにひょんなことから
豊蜜が劇薬である農薬を飲んでしまい、
平和だった事務所はどんどん不穏な空気に包まれていきます。

常識的に考えれば
「早く警察に電話しろ」とか
「病院に連れて行けよ」とか思うんですけど、
事務所の中で起きている異常な出来事の連続に
客席もじわじわと侵食され始めているのでそんなこと思わない。
(少なくとも観ている間はもずくは思わなかった)

ここで物語は急展開を見せます。
なんと、事務所にトラックが突っ込んできます。

もー、めちゃくちゃびっっっくりした!!!

本当に、トラックがバーンて!!!
あのトラックって大道具なのかな。
それとも本物のトラックの前方部分使ってるのな。
本物だったらすごいな。

そしてそれにはねられる茅ケ崎さんと夏目(笑)
いや、笑っちゃいけないんだけど
お二人がものすごい綺麗にはねられるから。
あのタイミング完璧なの本当にすごいよね。
そして二人とも無傷なんだからさらにすごい(笑)

トラックに乗っていたのは前田望の弟の前田愛。
兄と同じくリンゴ農園の従業員でもある愛は
大金を乗せたトラックを強奪して帰ってきたのです。

いや、大金を乗せたトラックというと語弊があります。
正確には破棄するだけで大金をもらえる
「積荷」を乗せたトラック、です。

その荷台は決して開けてはいけません。

が、その積荷ごと河口を破棄してしまおうとする前田兄弟。

荷台を あ け て し ま い ま す

さあさあ、ここからは急展開。
狂気は留まるところを知らずにスピードアップ。
役者さんの熱も上がり、
こちらとしても観ていて非常に苦しい。

そんな異常な雰囲気の中、
ただ一人、現実的な男がいます。

トラックの本来のドライバーである真田三平です。
長塚さんが演じられているのですが、非常にドライで冷静。
この方の存在がお客さんにとってどれだけありがたかったか。
あきらかに違法な仕事をしている男だけど
「いや無理だろ」「そりゃあ農薬飲めばそうなるだろ」
と、この狂気的な空間において現実側の物言いをする。
この人がいなくなったらおしまいだ!と
直感で感じ取ったもずくは
必死に「長塚さんいなくならないで」と願っていたんだけど
願いは叶わず、長塚さんは殴り殺されてしまいます。

ああ!もうだめだ!ちくしょう!
長塚さんの思いのままの
リアクションしてる気がして悔しい!(笑)

農薬を飲んだ豊蜜も死んで、河口も死んで、
荷台を開けてしまった前田望も死亡。

死体がどんどん詰み上がっていく中、
最後の最後の最後に残ったのは

茅ケ崎さんと、夏目。

トラックの荷台に積まれていた、猛毒の「積荷」。

これを捨てたりなんてしない。
食うんだ。食って、始末をつけるんだ。

バケツの中の、べちゃべちゃの「それ」。
嘔吐きながら咳き込みながら食べ続ける茅ケ崎さん。

このシーンは見ていて相当に辛い。
もし、食後の満腹状態でこの芝居を観ている人がいたら
本気でご愁傷様ですって思う気持ちの悪さ。

でも、もずくはこのとき
池田成志という役者に本気で見惚れていました。

猛毒のそれを咀嚼する茅ケ崎さんを
真剣なまなざしで見つめる夏目があまりにも切なくて。


「茅ケ崎さん、俺なんです。
あなたの家族を殺したの、俺なんです」


ここで告白キターーーーッ!!!!!

普通に考えれば伏線はあったので
気付く人もいたのでしょうが
もずくは全然気付いていなかったので本気で驚きました。

だからずっと茅ケ崎さんの側にいたのか・・・。
罪滅ぼしのためにずっと側にいたのか・・・。

その夏目の告白も、
もはや茅ケ崎さんには聞こえておらず。
夏目はもう、許されるどころか
誤ることすらも出来ないんだと気付いた瞬間、涙が出ました。
なにもかもが遅すぎたんだね、夏目・・・。

バケツに手を突っ込み、「それ」を貪り食べる夏目。

狂気の向こう側に行ってしまった二人が
そのバケツの中から真っ赤なリンゴを手に取り、
「これだ」「苦い」「この味だ」「このリンゴだ」
と言って嬉しそうに食べるその姿を見てまた泣けた。
冷静に見ればもうどうしようもないくらいの惨劇だけれど
だって、せめて、これを救いだと思わなくてどうする。
ああ、よかったねって、せめて思いたい。

そうして暗転。

拍手の準備をするもずく、

が、舞台はすぐに明転。

突っ込んでいるトラックと、
立ち尽くしている前田兄弟と豊蜜。
そして腹に鎌が刺さっている河口。
机の上で頭から血を流して死んでいる茅ケ崎さん。

「・・・・・・は?」ってなった。

多分、このときもずくは夏目と同じ顔をしていたと思います。
そして死んでいる茅ケ崎社長と
生きている彼らを見て、ゆっくり真実に気付く。

トラックが突入してきてからのことがすべて
夏目の夢だったということに。

その瞬間、もずくが思ったことは
「夢オチかよ!」というツッコミでもなく
「ああ!夢でよかったぁ!」という安堵でもなく

「なんてひどい」

という絶望的な感情でした。
もう、なんつーか、
心底この本を書いた長塚さんを憎んだ。
なんつー意地の悪い本を書くんだあの人は。
ひどいよ。ひどい。ひどすぎる。

これはもずくが
完全に夏目に感情移入している結果です。

茅ケ崎さんの家族を殺した夏目は
もう罪を告白することも出来ず
もう罪を償うことも出来ない。

こんな誰も救われない終わりってある?

ひどいよ長塚さんひどいよひどい。
こんなんだったら二人で苦いリンゴを齧って
終幕にした方がよっぽど綺麗だった!

心の中で長塚さんを罵倒していたもずく。
そのとき、茅ケ崎さんの死体が突如起き上がる。



「赦す」



ああああああああああああ!!!!!!!


やられた!って思った。
長塚さんにしてやられたって思った。
長塚さん、最後の最後に救い持ってきた!

もちろん、普通に考えれば
これは夏目の幻覚でしかありえないんだけど
でもこの「赦す」は茅ケ崎さんなら
きっと言うに違いない言葉だってお客さんも分かるから!
茅ケ崎さんが物語の途中で
一度この言葉を使っていたのも伏線だったんだね。

長塚さんすげぇ!
さんざん罵倒してごめんね!(熱い掌返し)

いや、もちろん
夏目がしたことは許されないことだし
それを擁護する気もないんだけれど
間違いを犯した人間の
もうどうしようもない醜さとか臆病さとか
そういうのが分かっちゃうから辛い。
夏目に限らず、この芝居の登場人物って
みんな馬鹿で救いようがないんだけど
それでもあまりに人間らしくて愛おしい。

これはもう一度観たいと思った。
きっともずくには理解出来ていない暗喩がたくさんある。
だけどそれが分からないのが悔しい。
もう一度、夏目と一緒にあの狂気に浸りたい。

以下、役者さんの感想。
今回、本当にみなさん素晴らしかった!!!


■茅ケ崎(中村 まこと)
もー!すっごい可愛かったー!!!
あのちょっととぼけた感じ、最高に可愛い!
頼りないけど人望の厚い茅ケ崎さん。
物語の主軸のお人なんだけど
やっていることはほとんどコメディーなのが凄い(笑)
蜜雄に挑発されて「農薬飲んでやるよー!」のくだり
お腹を抱えて笑わせていただきました。
リンゴの苗をめちゃくちゃにされて激怒した結果、
チャッキーと化したところはガチで腹筋が崩壊。
中村さんってこんな体張って笑い取りに行く人でしたっけ(笑)

だからこそ、そんなあったかくて可愛いおじさんが
狂気に飲まれていく最後は見ていられなかった。
同時にこの落差が素晴らしい。
こんなすごい俳優さんだったんだ・・・と、
中村まことの凄さを冗談抜きで思い知った。


■前田望(中山 祐一郎)
すっごい可愛かったその2!
弱気なんだか強気なんだか分からない真面目さん。
夏目とは喧嘩ばかりだけど実は仲いいよね。
二人してトイレにこもってバタバタしてるときに
茅ケ崎さんから「あの二人ってそんな関係だったの!?」って
誤解されるところはもう最高に面白かった!
望は弟の愛の彼女である涼のことが気になっているんだよね。
まぁ、この涼って女の子はなかなか癖の強い子なんだけど(笑)
雪の降る中、「でも可愛い」って
涼をそっと押し倒すシーン好きだったー。
このときの声がね、すっごく切なくて
思わず本音が零れ落ちた感じが素晴らしかった。
で、そこから「あれ?」って我に返って
あわあわして逃げちゃうとこもらしくてたまらない。
あー、可愛いー。好きー。

積荷の猛毒にやられて
とんでもないことになっちゃう終盤はもう凄まじかった。
青いビニールシートに隠されて
お客さんに見えないと安心させておいて
いきなり立ち上がるから心臓止まるかと思った。
もずくの隣のお姉さん、「ヒッ」って声出てた。
ここの演出、うまいこと作ってるよなぁ。
彼が最後にあのリンゴを食べられなかったが本当に可哀想。


■佐藤豊蜜(池田 鉄洋)
すっごい可愛いその3!
東北弁のちょっと天然のアルバイター。
ギャグの勢いで農薬飲んじゃって
そこからとんでもないことになっていく
笑い→不穏への移行が顕著だった豊蜜。
目から血を流す描写は背筋が冷えるよね。
今思えばなんで病院に行かなかったかなーあの子。
お兄ちゃんが規定外の農薬持ってるのばれちゃうから?
妹想いでお兄ちゃん想いで茅ケ崎さん想いで
本当にいい子で好きだったなー。
まぁ、鎌でサクッと人刺したけどね(笑)

個人的にすごい好きだったのが
農薬の入ったカバンを放さない夏目を
みんなが袋叩きにするシーンで
豊蜜が夏目に両足で乗っかってたとこ。
池田成志を全力で踏む男(笑)
両足でぎゅうううってしてた。ぎゅうううって(笑)


■佐藤蜜雄(松村 武)
前半は怖い人だと思ってたのに
後半になるにつれどんどん愛くるしくなっていったなぁ。
腰が抜けて立てなくて椅子の上でダバダバしてたの可愛い。
農協の規定を破って強い農薬を使っていたんだけど
それを捨てて真面目に農業をやっていこうと決めた途端、
その農薬が原因で弟の豊蜜が死んでしまうという悲劇。
蜜雄が最後、逃げずに事務所に残って茅ケ崎さんと
猛毒の積荷を食べたのは自分へのけじめだったんだろうなぁ。
言い方は悪いけど農薬っつーのはつまりは毒なんですよね。
その毒で弟を死なせた蜜雄が、
人間が作った毒で死ぬという報われなさ。
うーわー、ちょっともう長塚さーんー!(´;ω;`)


■佐藤涼(北浦 愛)
今の紅一点。
蜜雄と豊蜜と妹。
純朴で大人しい女の子・・・と思いきや
なかなかどうして腹黒かったですね(笑)
前田愛と付き合っていながら
愛が1週間いなくなった間に河口と浮気しちゃってた。
しかも涼に想いを寄せる前田望をめっちゃ翻弄する。
まぁ、そこから望の「でも、可愛い」に繋がるんですけどね。
兄弟揃って手玉にとる恐ろしい女よ・・・。
と、いっても観ていて特に涼に嫌悪感を抱かないのは
望を罠にはめる嘘があまりに清々しい(笑)のと
涼のバックボーンがあまりに不憫だからでしょうか。
涼は兄の蜜雄が使った農薬の影響で
片目が見えていないんですね。
それがコンプレックスで自分に自信がなくて
だから男性から求められると嬉しくて応じちゃうのね。
ちょっとみーつーおー!!!(バンッ)
妹が失明しかけた時点でその農薬使うのやめるべきだったしょ!
ここに来て密雄に対する怒りが湧いてくる(笑)


■河口満寿夫(富岡 晃一郎)
涼の浮気相手。
遊び半分で望の育てていたリンゴの苗を
めちゃめちゃにしたのが運の尽き。
静かに怒る豊蜜にあえなくチャッキーされます。
もずくね、ここで腹に鎌が刺さっても
河口がわりと元気そうなのが気になったんですよ。
だって重症のはずなのにすごい喋るし走って逃げたりするし
まぁ、コメディとしての表現だからかな?と思っていたのが
夏目の夢オチだったというラストですべて納得。
夢の中では傷口から血が出ていなかったけど
現実に戻ってからの河口は血塗れで
息も絶え絶えになっているっていうのが
すごく演出として凝っているなぁ。
夢の中の出来事はちゃんと違和感を違和感として
感じられるように作られていたんだね。
でもその違和感を感じなくなるように
お客さんを狂気の中で麻痺させていく手腕もすごい。
もずく、マジ長塚さんの手の上で転がされた(笑)


■前田愛(伊達 暁)
涼の元カレ。
ん?浮気されてたんだから今カレでいいのか?
ねぇ愛、どう思う?(本人に聞くな)
チャラくてちょっと頭の弱い男の子。
でも根は素直ですっごくいい子なのがよく分かる。
最後、逃げずに事務所に留まろうとするときの
「俺にも格好つけさせてくださいよ」がめっちゃ良かった!
それに対する茅ケ崎さんの返しもすごく良くて。
夏目の夢の中で言えば涼以外では唯一生き残ったと言える人物。
(まぁ毒に侵されていたから無事で済んだ確証もないのだけど)

現実世界ではトラックで茅ケ崎さんを
ひき殺した張本人なわけで、
彼にとってはこっちの方がよほど悪夢だよね。
自分がしでかしたことに震えて立ち尽くしてる姿が哀れで・・・。
茅ケ崎さんが夏目にそうしたように愛にも
「赦す」と言ってくれる日が彼の中に訪れるのだろうか。


■真田三平(長塚 圭史)
脚本的な意味でも作品的な意味でも諸悪の根源(笑)
超猛毒の「積荷」を破棄する仕事を請け負った途中に
ヒッチハイクをしていた愛を乗せたのがいけなかった。
トラックを奪われ、閉鎖したリンゴ農園へご案内。
(ん?ということは結果的に諸悪の根源は愛か?)
緊迫した空気が張り詰めるイカレた空間において
唯一、現実世界を意識させてくれる「普通の人」でした。
が、そんな普通の人はすぐに殺されてしまいます。
そうだよね。いらないよね、あの空間に「常識」なんて。
「常識」が殺されたわけなのでこの瞬間から、
あの空間でなにが起こってもおかしくなくなったわけです。
こーーーわーーーー!!!(笑)

長塚さんの脚本はもう本当にいろいろな意味で
えぐいんですけどそれでも少しの救いがあるから好き。
ずるいよなぁ。この人ずるいよなぁ。
そのツンとデレにもずくはもう夢中だよ!


■夏目(池田 成志)
今回、本当にこの人に骨抜きにされました。
や、今までも大好きな役者さんだったんです。
でもなんていうか初めて「格好いい」って思ったっていうか
いや、網タイツ履いて一人で大熱唱してる池田さんが
格好よくないとかそういうことを言っているわけじゃなくて
(むしろあのすべてを吹っ切った姿は最高に格好よかった!!)
なんていうか、なるしさんの「俳優」としての
ガッツリした芝居を始めて見れたっていうか、
胡散臭くないなるしさんに感動を覚えたっていうか。

あの、最後のさぁ
茅ケ崎さんに罪を告白したあとの
「・・・聞こえてないんだ」って
もう茅ケ崎さんに声は届かないんだって、
もうなにもかもが手遅れなんだって気付いた瞬間の
あの絶望してから覚悟を決めるまでの横顔が!もう!!!

超格好よかったんですよ!!!(大力説)

あのすっごい切ない目がたまらんかった!
なるしさんのこういう役もっと見たい!
いや、奇声上げたり変な笑い方したり
変な格好したりすぐに裏切ったりするなるしさんももちろん!
もちろん!!大好き!!!!なんですが!!!!(ここ大事)

「池田成志の切ない横顔」

が見れただけでも今回行ってよかったって
心の底から思いました。
うー、たまらんなぁ。

お話は面白いし、役者さんは本当に素敵。
阿佐ヶ谷スパイダース、完全にファンです。
もっともっと福岡にこーい!щ(゚Д゚щ)カモン!
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# by hiziki921 | 2016-12-29 22:59 | 芝居の感想文 | Comments(0)

福岡在住管理人もずくの芝居に関する一人言(ネタバレ)と日々の呟きです。
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